労務DDにおいては、従業員ごとの勤怠表をご提出いただいており、その勤怠表を確認することで、その会社がどのような意識レベルで従業員に打刻を行わせているかが、ある程度見えてきます。
労働時間は1分単位での把握が求められますので、出勤:9時00分、退勤:18時00分が20日連続といった出勤簿を確認した瞬間に、その会社の労働時間管理については9割方疑ってかかることにしており、実際に労務担当者へインタビューを行ってみると、大体の場合指導が行き届いていない、といった答えが返ってきます。
1分単位で打刻させているはずが、システムの設定上毎日15分単位で切捨てられ、その数字が給与計算へ反映されていた、といったケースもありましたので、充分注意が必要です。
社員数が増えていくうちに打刻のルールが徹底しきれず放置されてしまったという事態に陥らないように、会社独自のマニュアルを作成し、雇入れ時の安全衛生教育といった機会等を利用して、「打刻のルールについては、組織的に対策を検討し、従業員に徹底しています。」と説明できる状態にしておきたいところです。
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